室内の相対湿度が低いとき

室内の相対湿度が高いとき

調湿建材が湿気を放出して
相対湿度を高める

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調湿建材とは

 調湿建材は、多孔材料であり、小さな空隙(細孔)を持っています。
細孔の大きさは材料によって違いはありますがおよそ数十ナノメートルから1ナノメートルです。この細孔の中に空気中の湿気が入ったり出たりすることで、湿度を変化させます。

 湿気の出入りは周りの空気に含まれている水分子の量と調湿建材のなかにある水分子の量のバランスによ
って決まります。
 つまり、空気中の水分子が多く(湿度が高い状態)、調湿建材の中の水分子が少ない場合に、水分子は調湿建材の中に入っていき、その結果、空気中の水分子の量を減らします(湿度が低くなります)。
 反対に空気中の水分子が少なく(湿度が低い状態)、調湿建材の中の水分子が多い場合に、水分子は調湿建材から出ていき、空気中の水分子の量を増やします(湿度が高くなります)。

 このような調湿を自然に行うため、調湿建材を張った室内は湿度の変化を緩和します。

 調湿性は材料の細孔の量、大きさ、連続性によって変わります。したがって、調湿建材はその材質や製法によって湿度を調整する能力が異なります。そのため、どのぐらいの性能があるかを知る必要があります。

調湿建材が湿気を吸収して
相対湿度を低くする

 室内の湿度を調整することのできる建材です。つまり、室内の湿度が多くなるとその湿気を吸って湿度を下げ、乾燥してくると湿気を放出して湿度を上げることを自然に行う機能を有する建材です。

1ナノメートルは1ミリメートルの百万分の一です。